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体験談20241030「これがあなたの、幸せな未来です」

体験談20241030「これがあなたの、幸せな未来です」

資格を持ったカウンセラーとして、心理系の本は意識して読むようにしています。催眠を生業にしているので、やはり潜在意識に関する本が多いのですが。
潜在意識と聞くと、「引き寄せの法則」を思い出す人も多いと思います。日ごろから「こうありたい」と強く願っていると、それが潜在意識に刻み込まれて、いつかそれが実現する、というものですね。
この「こうありたい」イメージを抱くためにはいろんな方法があると言われます。理想の住まいとか旅行したい場所の写真を部屋に貼るとか、将来のビジョンを「夢実現地図」に書き込んでいつも眺めるとか。
この「イメージする」を、催眠でできないか、とふと思ったのです。そこで新たに「未来視催眠」というものを、新たに自分のメニューに加えたのです。
時間を遡る催眠は、実は割とあったりします。トラウマの原因を探るため掛かり手さんを幼児期に戻す催眠もありますし、カウントダウンで一歳ずつ若返らせるエンタメ系もあります。
そして実際、過去に戻ってしまうんですね。もちろん掛かり手さん本人の認識の中で、ですが。僕も以前、三十代の女性を十代の女子高生に戻したことがあって、本人が真顔で当時のことを語っている姿は、掛けたほうとしても不思議でした。
過去に戻れるなら未来にも行けるんじゃ─それも、その人が理想とする未来に。
その理想の未来像を催眠ならではの生き生きとしたビジョンで見せてあげて、それをくっきりと掛かり手さんの潜在意識に刻み込んでもらえば、その人は実際にその理想に塚づく確率が高まるんじゃないか。つまり幸せになってくれるんじゃ。そう思ったのです。
先日、実際に掛かり手さんに掛けさせてもらいました。
まず、具体的な将来の年齢を設定してもらい、そのときに誰とどこで、そしてどんなふうに暮らしていたいか。それを自由に語ってもらいました。そのときにやっている具体的な仕事とその環境、日々の暮らしの様子や食べている好きなものまで。
そのイメージがある程度固まったところで催眠を掛け、いつものようにトランス状態に入ってもらいました。
「あなたの前に光が見えてきました。数十年後のあなたの未来です。その光の中に入っていきましょう…」
それから、教えてもらった情報を元に、その未来で暮らしている彼女の姿をありありと描写していきます。具体的にイメージしてもらうこの辺りの技術は誰よりも優れていると、密かに自信をもっています。
体験してもらっている間、掛かり手さんの様子に特別変化はなかったのですが、ああ疑似体験を楽しんでくれているな、というのはわかりました。
充分に堪能してもらった後、戻ってきてもらったのですが、帰り道の誘導に少し手間取ってしまいました。反省です。次回はちゃんとできると思います。
終わって感想を訊くと、穏やかな幸福感を感じていたそうです。「ああこれが私の幸せな日常なんだろうな」と。そう思ってくださって良かった。
いつか、この催眠を体験してくれた方が、何十年後かにその理想通りの人生を送っていて、「この日常って以前どこかで体験した気がするなぁ…あああのときの瀬井の催眠か」と思ってくだされば、それに勝る喜びはありません。
(2024.11.30)
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