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体験談20241004「リラクゼーションを受けに来たと思って」

体験談20241004「リラクゼーションを受けに来たと思って」

催眠初体験の方から対面のご依頼をいただきました。

これまで催眠のイベントに参加しても観ている側で、自分が掛かるのは初めてだそうです。「緊張するタイプなので」とおっしゃっていました。
そんな方が初めて会う男性と個室で一対一の催眠体験を申し込んでくださる。よっぽど勇気を振り絞って応募してくださったんだなぁ、と思いました。かくなるうえは失望させないように全力で楽しんでいただこうと、始める前から張り切っていました。
しかしながら、順調にはいかなかったのです。
タイミングを合わせて一緒に深呼吸、それに応じて頭と体をゆっくりとほぐして催眠導入…と進めていったのですが、掛かり手さんの背筋は伸びて手も足もシャキンとしたまま。瞼を閉じた表情も、どこか固いままです。
しばらく試した(日)、「緊張してます?」と訊くと、「そうかも」とのこと。試してみた現象系も入りませんでした。非暗示性がそれほど高くない方のようです。
以前の僕ならここで投げ出していたかもしれません。でもいまは、体験者さんのせいにせず、自分ぁら信頼を勝ち取ろうとしていくくらいには成長しています。
まず、この時点でできていることを見極めて、これからできることを探ります。
(呼吸法によって心身のリラックスはかなりできている。さらにトランス状態の入口までは体感してくださっている)
(催眠にこだわらず、呼吸法によるリラックスをさらに進めれば、心身に深い満足感を与えられるのではないか)
そう思って告げたのが、
「リラクゼーションを受けに来たと思ってください」。
なかなか入らない催眠にこだわるよりも、リラックスを楽しみに来たのだと思ってもらうほうが、掛かり手さんの為になる。そう考えたのです。
そして、改めて深呼吸の誘導を再会。目を合わせてミラーリングを続けながら吸って吐いて…を続けると、掛かり手さんの瞳がとろりと潤み、瞼もだんだん重くなってきて、やがて静かに閉じられました。
そのまま落ちてゆための暗示を掛け続けると、頭がガクンと落ちて、両手もだらりと垂らした状態に。
…入りました。
その後掛かり手さんはスーッと眠りに落ち、これまでになかった弛緩した様子て、気持ち良さそうに眠りの世界に入ったのでした(実際は寝てはいませんが)。
ようやく心と体をほどいてくれて、心地よい世界をふわふわと楽しんでくれている姿を見ながら、ホッとして氷が解けたアイスコーヒーに口を付けました。掛かり手さんに負けないくらいに幸福感を感じていました。
そして体験が終わり、今日の感想を聞いた際、ご自分の心の動きについてたくさんの気づきがあったと言ってくださいました。
「こんなにリラックスして良いのかなっていうくらい、気持ち良かったです」
そのスッキリとした掛かり手さんの笑顔は、このうえないご褒美でした。
帰り際、楽しい催眠体験だと言ってくださって、とてもうれしかった。
これだから催眠セラピーはやめられないのです。満足して帰っていただく姿を見送るのが。
(2024.10.4)

体験者さんに書いていただいたツイッターの投稿です。

https://x.com/chaa8112/status/1842140599891403017
https://x.com/chaa8112/status/1842140601720197141
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